日本有機農業学会メールマガジン第053号(2024年3月5日)

2024年03月05日

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□■□      日本有機農業学会メールマガジン        □■□

第053号  2024/3/5

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❏ ‟有機農業”の窓:有機生産者対象のWebアンケート
❏ 新刊書のご案内:佐藤忠恭著 『ローカル・フードシステムと都市農地の保全―庭先直売、移動販売、産消提携の立地と生産緑地』

※「‟有機農業”の窓」は学会事務局に送られてきた広報依頼について、会員の皆様にとって有益と判断した情報を掲載しております。
※「新刊書のご案内」は学会事務局に送られてきた会員の新刊書等を掲載しております。随時、掲載依頼を受け付けておりますので、著者ご自身で紹介文をお送り下さい。

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 ‟有機農業”の窓:有機生産者対象のWebアンケート
 初めまして、株式会社坂ノ途中で主任研究員を務めている小松光と申します。私たち坂ノ途中は、環境に配慮した農業を広げることを目指しています(https://www.on-the-slope.com)。この度、2点お願いがあり、連絡いたしました。

▼私たち坂ノ途中は、2023年12月8日に「有機農業白書Vol. 0」をリリースしました。

有機農業白書


白書Vol.0の焦点は、以下の2つです。
・有機農業の拡大は環境持続性に貢献するか?
そもそも持続性の定義とは何なのかという問いからはじめ、有機農業と慣行農業が環境に与える影響の国際的な比較や、日本国内に当てはめた場合の有効性などを解説します。
・有機農業が広がりにくい原因は何か?
有機農業を広げるにあたって何が問題となっているのか、坂ノ途中が多くの情報を持っている「新規就農者」に焦点を当てて考察します。就農のための情報収集、就農への具体的な準備、就農後、という3つのステップにおいてどのような支援が必要なのかをまとめています。
有機農業を広げるために行動する人、もしくは行動したいが何をすれば良いか分からない人にとっての地図となるよう、まずはvol.0という形でリリースしました。是非ご覧いただき、ご意見いただけますと嬉しく思います。

▼アンケート調査へのご協力のお願い
「有機農業白書Vol. 0」は、現時点で坂ノ途中が見えている範囲の情報でまとめています。ですが、環境に配慮した農業を広げるためにどうするのが有効か、私たちも十分にわかっているわけではありません。その第一の理由は、十分な調査データがないことです。有機農業など、環境に配慮した農業について、小規模な調査は散発的に行われています。ですが、大規模な調査はほとんど行われていません。
この状況を打破するために、私たちは、有機農業に関する大規模なアンケートを計画しました。ご参加いただけませんでしょうか? 調査で得られた結果は、農業者のみなさま、行政の方々と共有する予定です。そのことを通じて、環境に配慮した農業を広げる方策を、みなさまと共に考えていけたら、と思っています。
ご多忙のところ恐れ入りますが、ご検討よろしくお願いいたします。また、お近くで有機農業に取り組まれている方がいらっしゃれば、このメールを共有いただけると幸いです。

アンケート回答はこちらから▼
https://forms.gle/hiRFbZ8qPg4Fi8ir8
◆所要時間:約10分
◆アンケートにご協力いただいた方には、後日、集計結果をメールでお送りします。
◆本研究で得られたデータは、個人が特定できないよう加工したのち、学術論文や報告書で発表します。また、坂ノ途中のサービス開発にも使用します。
◆データ管理は、坂ノ途中の研究室で責任を持って行います。
◆本アンケートに関するご不明点・お問い合わせ:坂ノ途中の研究室(mail: whitepaper@on-the-slope.com)

小松光
株式会社坂ノ途中・主任研究員
国立台湾大学・兼任准教授
坂ノ途中の研究室について: https://www.on-the-slope.com/lab/

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 新刊書のご案内:佐藤忠恭著 『ローカル・フードシステムと都市農地の保全―庭先直売、移動販売、産消提携の立地と生産緑地』
春風社、四六判、280頁、2023年8月16日発売、3,700円+税

ローカル・フードシステムと都市農地の保全―庭先直売、移動販売、産消提携の立地と生産緑地

内容
なぜ都市に農地は必要なのか?本書では、食料品アクセス確保に資するローカル・フードシステムの観点から市街地と農地の混在合理性を提示しています。従来の都市農業論に不足していた食料供給という農地固有の機能からの立地分析により、都市農地保全の意義を論じています。特に、ローカル・フードシステムにおける農産物の供給方法の一つとして、都市部における産消提携やCSAを取り上げていますので、都市農業と有機農業の双方に関心をお持ちの学会員諸氏にご一読いただければ、と思います。

目次
第1章 本書の問題意識と課題
第2章 日本における都市農地制度の変遷
第3章 ローカル・フードシステムと都市における食料安全保障
第4章 ローカル・フードシステムにおける農産物の供給方法
第5章 ローカル・フードシステムを支える都市農地保全
第6章 結論

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❖発 行:日本有機農業学会
❖事務局:福島大学 食農学類 渡邊芳倫研究室内
〒960-1296 福島県福島市金谷川1
E-mail:yuki_gakkai  [アットマーク]  yuki-gakkai.com
❖編集・送信:林薫平(事務局長)・渡邊芳倫(理事)

メールアドレス・住所・所属など個人情報の変更、メールマガジンへの情報掲載のご依頼(毎月10日締切)、その他お問い合わせは、上記までメールでご連絡ください。

❖年会費の振込先:郵便振替口座/00930-5-155607 加入者名/日本有機農業学会