第016号(2021年05月23日臨時号)

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第016号(臨時号)  2021/05/23

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❏ アジア太平洋資料センター・日本有機農業学会共催:「地域主義とコモンズー農と自治、アジアを結んで」オンラインシンポジウムのお知らせ
❏ “有機農業”の窓 / 再創刊(季刊)『農業と経済』秋号特集企画グループ・一般社団法人フードシステム研究所-京都:第3回公開研究会「地域圏フードシステムの構築をめざして」(オンライン)のお知らせ
❏ “有機農業”の窓 / 長野県有機農業推進プラットフォーム:勉強会(オンライン)のお知らせ
❏ “有機農業”の窓 / PARC自由学校:【大江正章さん追悼講座】「地域主義とコモンズー農と食が紡ぐ希望」(オンライン)のお知らせ
※「“有機農業”の窓」は学会事務局に送られてきた広報依頼について、会員の皆様にとって有益と判断した情報を掲載しております。

 

 

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❏アジア太平洋資料センター・日本有機農業学会共催:「地域主義とコモンズー農と自治、アジアを結んで」オンラインシンポジウムのお知らせ

http://www.parc-jp.org/freeschool/event/210613.html

コロナ禍は、私たちに生きるために不可欠なものは何かを問い続けています。都市一極集中の脆弱さが明らかになっただけでなく、食べ物の大切さ、そして地域における医療や公的サービスの重要性など、戦後日本が経済発展の中で縮小させてきたものの価値が見直されています。
これまでの産業・生活のあり方を根本から変えるためのビジョンは「都市農村共生社会」であり、その核となるのは「地域」そして「農」であると、2020年12月に亡くなった大江正章さん(PARC共同代表・コモンズ代表)は論じました。本シンポジウムでは、大江さんと親交の厚かった研究者、実践者、NGOなどさまざまな分野の方々にご登壇いただき、大江さんのお仕事を振り返りつつ、私たちが目指すべき社会のビジョンを議論します。ぜひご参加ください。

●日時:2021年6月13日(日)15:00~18:15 開場14:45
●方法:オンラインシステムZOOMを使用 ※要申込
お申込いただいた方に前日までにZOOMリンクをお送りいたします。
●参加費:無料
※PARC・日本有機農業学会の会員、またそれ以外のどなたでも参加できます

■プログラム&スピーカー
【第1部】15:00~16:30
コロナ時代における地域主義―コモンズの思想と実践
【スピーカー】
〇金子美登・友子(埼玉県小川町・有機農家)
〇高橋巌(日本大学教授)
〇吉野隆子(オアシス21オーガニックファーマーズ朝市村)
【コメンテーター】
〇澤登早苗(恵泉女学園大学 教員/日本有機農業学会 元会長)
〇中村尚司(パルシック理事/龍谷大学研究フェロー)
【コーディネーター】
古沢広祐(NPO法人「環境・持続社会」研究センター(JACSES)代表理事)

【第2部】16:45~18:15
次世代へつなぐ―農とアジアの現場から
【スピーカー】
小口広太(千葉商科大学人間社会学部准教授)
相川陽一(長野大学環境ツーリズム学部教授)
野川未央(特定非営利活動法人APLA事務局長)
【コーディネーター】
畠山菜月(PARC事務局)

※終了後、希望者でオンライン「交流会」を行います

●共催:アジア太平洋資料センター(PARC)/日本有機農業学会

【お申込方法】
下記フォームからお申込ください。
http://www.parc-jp.org/guidance/form06.html

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❏“有機農業”の窓 / 再創刊(季刊『農業と経済』秋号特集企画グループ・一般社団法人フードシステム研究所-京都):第3回公開研究会「地域圏フードシステムの構築をめざして」(オンライン)のお知らせ

その3:地域経済からの視点、フランス地域圏食料プロジェクトの具体例
https://www.aesjapan.or.jp/koubo/145965

開催日時: 5月27日(木)16:00~18:00

■プログラム
報告:
1.  地域経済論からの地域圏食料政策(地域圏フードシステム)への視点
(京都橘大学 岡田知弘)
2.  フランスの地域圏食料プロジェクト(PAT)はどのように進められているか:診断・協議の具体例
(鹿児島大学 大住あづさ)
コメンター:小嶋大造(東京大)、大橋めぐみ(農林水産政策研)
司会進行:古沢広祐(國學院大)

参加方法:
以下のURLから参加申し込みをお願いします。承認後、当日使用するZoom URLが届きます。
https://ritsumei-ac-jp.zoom.us/meeting/register/tJMucO-gpz0iGtyLEDt0TlcmEIDx2WY0AkPZ

開催者:
再創刊(季刊)『農業と経済』秋号特集企画グループと一般社団法人フードシステム研究所・京都(新山陽子代表)の連携による開催
参考情報:新・季刊『農業と経済』夏号ご案内
https://www.eimei-information-design.com/nokei

◆問い合わせ;
新山研究室:yniiyama@fc.ritsumei.ac.jp

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❏“有機農業”の窓 / 長野県有機農業推進プラットフォーム:勉強会(オンライン)のお知らせ

https://www.pref.nagano.lg.jp/nogi/yukiplatform.html

1 日 時
令和3年5月28日(金)19時から21時30分まで(受付開始18時30分~)

2 テーマ
「地球温暖化に食と農が関係する?気候危機へのオーガニックという対応策」

3 内 容
(1)【基調講演】「地球温暖化対策と食とオーガニック」
総合地球環境学研究所 客員准教授 スティーブン・マックグリービー氏
(2)【話題提供1】「リジェネラティブ・オーガニックによる温暖化防止・環境再生について」
パタゴニア・インターナショナル・インク日本支社  木村純平 氏
(3)【話題提供2】「欧州における食・オーガニックの動向について」
Collectif les Pieds dans le Platフランス  本田恵久 氏
(4) 意見交換、質疑応答

4 開催方法
オンラインミーティングアプリ「Cisco WebEx Meetings」を利用し配信します。

5 参集範囲
有機農業に関心のある方(長野県有機農業推進プラットフォーム会員以外の方も御参加いただけます)、市町村・農業農村支援センター職員 等

6 定 員
150名(先着順)
※1名が代表でお申込みいただき、パソコン1台で複数名視聴いただくことも可能です。

7 参加申し込み
令和3年5月18日(火)から26日(水)の間に「ながの電子申請サービス」からお申し込みください。

8 その他
(1)勉強会の内容は変更となる場合がありますので、あらかじめ御了承ください。
(2)オンライン参加専用URLは、ながの電子申請サービスの申込受理通知と同時にお送りします。
前日までに申込受理通知とURLの送付がない場合は、農業技術課まで御連絡ください。

関連資料
第1回勉強会 開催要領(PDF:190KB)

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❏“有機農業”の窓 / PARC自由学校:【大江正章さん追悼講座】「地域主義とコモンズー農と食が紡ぐ希望」(オンライン)のお知らせ

https://ssl.parc-jp.org/e/html/products/detail.php?product_id=156

コロナ禍の中で、私たちは「農」と「食」を改めて見直す必要に迫られています。便利で快適な生活を追い求め、化石燃料と原子力発電に依存した大量生産・大量消費・大量廃棄を前提とする社会、そして都市一極集中がコロナ感染拡大の要因となりました。このような産業・生活のあり方を根本から変えるためのビジョンは「都市農村共生社会」であり、その核となるのは「地域」そして「有機農業」であると、2020年12月に亡くなった大江正章さん(PARC共同代表・コモンズ代表)は論じました。
この講座では、地域主義・自治・有機農業を柱に、持続可能な社会に向けての課題と展望を、各地で農と食に関わり実践する方々にお話いただきます。全国の参加者同士の情報交換やネットワークづくりも目指します。

●2021年6月-11月
●原則として火曜日19:00-21:00
●全9回 ●定員50名
●受講料:15,000円
(※初めて自由学校連続講座を受講される方は別途入学金10,000円が必要となります。)
<若者応援!U25割>
25歳以下の方は受講料5,000円、入学金免除で受講いただけます。ご希望の方は専用の申込みページからお申し込みください。
●開催形式:オンライン参加型講座(zoom利用予定)
・参加型の連続講座です。質疑応答や議論の時間には、なるべくカメラ・マイクをつないでいただき、参加者同士でテーマについて議論を深めていきます。
・講師もオンラインで参加します。
・オンライン参加にあたり、接続等に不安のある方はPARC事務局までご相談ください。接続マニュアルの送付など、ご参加のためのサポートをいたします。また、機材やインターネット環境に不安のある方は、PARC事務局にてオンライン講座にご参加いただくことも可能です。

【講座内容】
●6/25(金) 身の丈文明は可能だ―コモンズからコモンズへ
勝俣 誠(明治学院大学 元教員)
他者と自然を傷つけないで何とか生きていける世界の入り口の数ある一つを提示してみます。前半は問題提起と切り口提示。後半は自由討論。私語・雑談歓迎。

●6/29(火) 有機農業を軸に日本農業を持続可能な方向に転換する
谷口吉光(秋田県立大学 教授/日本有機農業学会 会長)
有機農業の面積を30年以内に40倍に増やすー。こんな驚きの数値目標を農林水産省が公表しました。日本にも有機農業が広がるのでしょうか。皆さんと一緒に考えましょう。

●7/6(火) 有機農業の現場から―福島から地域と世界を考える
浅見彰宏(NPO法人福島県有機農業ネットワーク 代表)
震災でコミュニティが破壊され、過疎、離農などの課題先進県となってしまった福島で、農業を通して見えてきた課題と対策を皆さんと一緒に考えます。

菅野正寿(NPO法人ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会/農家民宿「遊雲の里」)
3.11の教訓はなんだったのか、持続可能な社会のありかたを一緒に考えます。そしてコロナ禍でも健全なくらしのある農業と農村の価値を伝えたいと思います。

●7/27(火) 変わりゆく都市農業・農地の位置づけと役割
澤登早苗(恵泉女学園大学 教員/日本有機農業学会 元会長)
都市農地は、「宅地化すべきもの」から今や「あるべきもの」として位置づけられているが、2022年以降大幅に減少するかもしれない。その背景と市民が耕す都市農業の新たな可能性について考える。

●9/7(火) 地域に希望あり!―学校給食の有機化を核にしたコモンズ再生
いま全国各地で、地場産の食材や有機農産物を学校給食に取り入れようとする動きが急速に広がっています。その先駆的な事例である愛媛県今治市、千葉県いすみ市の現場で動いてきたお二人に、成功の秘訣、苦労した点、地域社会への影響などお話をお聞きします。
鮫田 晋(千葉県いすみ市 職員)
安井 孝(NPO法人愛媛県有機農業研究会 理事長)
今治市は、学校給食に地場産農産物や有機・特別栽培農産物を使う取組を進めています。これは、給食をよくするために行っているのではなく、給食を食べた子どもたちが大人になった時、今治産の農産物や食品を買い支え、食べ支えてくれることで地域の暮らしを守ってもらうために行っているのです。

●9/21(火) 韓国・ソウル市のフード・プランと市民社会
姜 乃榮(カン・ネヨン)(地域ファシリテーター/慶熙大學フマニタスカレッジ 講師)
コロナ19など災難が日常になっている社会で安全安心の生活を確保するためには、農と食を基本にして地域を再構成することが大事ではないでしょうか。一緒に考えてみましょう。

●10/5(火) 食品ロス、貧困問題の解決と地域の助け合い―フードバンクかながわの取り組み
藤田 誠(公益社団法人フードバンクかながわ 事務局長)
フードバンクかながわは、『「もったいない」を「分かち合い」・「ありがとう」へ』を目的に2018年2月に設立した公益社団法人です。設立の経緯と現状、併せて、コロナ禍での活動状況についてご報告させていただきます。

●10/19(火) 食料主権と小農の権利を!―自由貿易・種子の独占に抵抗するグローバル・サウスの運動
岡崎衆史(農民運動全国連合会 事務局次長)
食料主権や農民の権利を提唱し、国際政治を動かしてきた「ビア・カンペシーナ」の活動を紹介しながら、自由貿易や食と農について考えていきたいと思います。

内田聖子(PARC代表理事)
グローバル経済が、各国の農業・食料政策に直接打撃を与える時代、最期の砦となるのは地域、自治体です。〈コモン〉を守る世界の運動に学びます。

●11月(予定) 食・農・地域を育む思想
藤原辰史(京都大学人文科学研究所 准教授)
20世紀の農業史からは「食と農」が「効率と利潤の追求」に支配されてきたプロセスが浮かび上がります。私たちの命と直結する「農と食」のあり方を豊かで尊厳あるものにするための方途をお話いただきます。

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❖発 行:日本有機農業学会
❖事務局:千葉商科大学 人間社会学部 小口広太研究室内
〒272-8512 千葉県市川市国府台1-3-1研究館R410
E-mail yuki_gakkai [アットマーク] yuki-gakkai.com
❖編集・送信:小口広太(事務局長)

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❖年会費の振込先:郵便振替口座/00930-5-155607 加入者名/日本有機農業学会