公開研究会「有機農業の歴史を振り返る 第1回」動画公開

2024年10月09日

8月5日に実施された公開研究会「有機農業の歴史を振り返る 第1回」の動画を公開します。

動画はこちら→https://youtu.be/tCir9zhBtdo

資料PDFはこちら→講演 「なぜ有機農業の再定義が必要なのか」

タイトル「なぜ有機農業の再定義が必要なのか」
講師:谷口吉光(秋田県立大学名誉教授)
有機農業といえば「農薬と化学肥料を使わない農業」という認識が広く共有されているが、私はこの認識は有機農業の一面だけをとらえ、その本質を誤解させる弊害が大きいので、再定義が必要だと考えている。近代農業が主流だった時代には、有機農業と近代農業を区別するために「無農薬・無化学肥料」という指標が役に立ったが、みどりの食料システム戦略が登場して以来、有機農業は近代農業に代わる農業の体系としてどのような特徴を持つのかを明示することが求められている。私は「有機農業のパラダイム」という言葉で、自然の生態系機能に依拠し、極めて多面的で複雑な性格を持つ有機農業の再定義を試みている。

コメント:澤登早苗(恵泉女学園大学名誉教授/自由学園)

小口広太(千葉商科大学、研究活動委員長)